第1回日本公認心理師学会学術集会へ参加してきました
2021年12月12日に第1回日本公認心理師学会学術集会が行われました。残念ながらリアルではなくオンラインでの開催になってしまいましたが、だからこそ記念すべき第1回目に参加できたので、その感想をまとめたいと思います。
公認心理師とは
「公認心理師」とは、2017年(平成29年)9月15日に施行された公認心理師法によって誕生した心理職としての国家資格です。
2018年9月に第1回の試験が実施されました(五十嵐も受験し、合格➡登録をして公認心理師となりました)。
それまでは、日本臨床心理士資格認定協会による「臨床心理士」が代表的でしたが、メンタルヘルスの重要性の高まりや様々なニーズ等により、国家資格が誕生しました。
日本公認心理師協会とは
日本公認心理師協会は、公認心理師の職能団体として設立されました。組織としての目的はホームページに以下のように書かれています。
一般社団法人日本公認心理師協会は、公認心理師が広く人々の心の健康の保持・増進に寄与することができるよう、その支援をすることを目的とする組織です。
本協会は、心理支援を要する人や関係者に心理に関する相談及び助言、指導その他の援助を提供し、または心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行い、その生活の質の向上と社会参加を支援していくことを目的の一つとしています。
会員になると、以下のようなメリットがあります。
・会員証が発行されます。
・メールマガジン(会員情報レター)が随時送付されます。
・研修会・大会等、自己研鑽の機会が得られます。
・本協会主催の研修会等に会員料金で参加できます。
・法制度の動きなどの最新情報が手に入ります。
・会員専用のホームページへアクセスできます。
・「求人情報・研修情報掲示板」の利用。
・公認心理師賠償責任保険に自動加入。
・その他にも、役立つ、使える、ためになる、企画を準備中です。
今回参加した学術集会は、研修会・大会等、自己研鑽の機会が得られます。に当てはまりますね。
学術集会の感想
公認心理師がダイバーシティ
今回の学術集会のテーマが、「ダイバーシティ時代の公認心理師~今OKINAWAからはじめよう~」でした。
これは社会の多様化している中で、新たに誕生した公認心理師の職能団体の第1回目の学術集会のテーマとしてはピッタリだと思います。
多様化の時代のため、公認心理師が支援する個人や集団、組織も多様化しています。そのようなダイバーシティの時代で、公認心理師はどのように支援していくのかという視点なのだろうと思います。
しかし、この学術集会に参加してももう一方の視点での多様化も感じました。それは、公認心理師自体も多様化しているということです。
公認心理師が支援する対象は、学校での児童生徒や保護者、医療での患者、福祉での利用者さんだけでなく、トラウマや依存症、ゲーム障害などにも広がっています。また、一番最近で言うとCOVID-19関連での支援にも公認心理師の活動の幅が広がっていることを感じました。そのような多様な活動をしている公認心理師が1つの学術集会に集まって話を聞けるのは良かったです。
沖縄の映像を流したり、最後はみんなでカチャーシーを踊ったり、主催の方々の工夫でオンラインだけど沖縄の雰囲気が感じられました。
・オンデマンド配信
冒頭でも書きましたが、今回の学術集会はオンラインでの開催でした。リアルで行う場合は沖縄での開催であったため、その場合は参加していたかなぁ。多分参加していなかったと思います。場所に関係なく参加できるのはオンラインの良さですね。
また今回、オンデマンド配信が非常に多いです。今までの学会では同じ時間に複数の口演や発表が行われているので、あれも聞きたい、これも聞きたいけど、時間が被っているからどちらか1つしか聞けないということがありました。でも、オンデマンド配信があるので、いつでも好きな時に発表を見られるのはオンラインならではの良さですね。ただ、あまりにもオンデマンド配信が多いので、期限までに見終われるのか心配です。
オンラインにはオンラインの良さがありますが、やっぱり現地に行って、その土地の雰囲気を味わうという楽しみが出来ないのはちょっとつまらないですね。沖縄だったら、ソーキそばやラフテー、ゴーヤチャンプルー、紅芋アイスクリームなんか食べたかったな。
今回は、第1回日本公認心理師学会学術集会へ参加した感想を書いてきました。今後、公認心理師や日本公認心理師協会がどのようになっていくのか楽しみです。
第2回の学術集会は現地に行って参加できる状況になっているといいのですね。